【購入の経緯とSE版との違い】
店頭で比較試聴の末、限定版の「Andromeda 10 SE (Black)」を購入しましたが、すでに完売とのことなので、こちらのページに投稿しております。
SE版は筐体素材と付属ケーブルが特別仕様ですが、音の傾向自体はほぼ共通しており、SE版の方がわずかに解像度が高いと感じる程度の差でした。
【試聴環境】
プレイヤー: Google Pixel 9 Pro → 楽彼 (LUXURY & PRECISION) W4
イヤホン: Andromeda 10 SE
イヤーピース: radius ディープマウントイヤーピース(クリア / XSサイズ)
【音質について】
片側 10BA という構成で、特定の音域を強調しすぎることのない、完成度の高いフラットかつ高解像度なサウンド。
似たドライバー構成の qdc「Anole VX-S」が好きな方は、こちらも気に入るかと思います。
高域は非常に煌びやかながらも、刺さりを感じさせません。低音もしっかりとしたボリュームと存在感があり、全帯域が美しく鳴り響きます。
歌ものの楽曲では、ボーカルは広い音場の中心で、近すぎず遠すぎない距離感。その周囲で他の楽器が一音一音、左右に広く展開していきます。
ロックからクラシックまで、ジャンルを問わずニュートラルかつハイエンドな音楽体験ができると感じました。
【装着感について】
特徴的な角ばった形状ですが、実物は意外と小ぶりで耳への収まりは良好。
ただし、ノズルがやや長めの設計なので、イヤーピースは小さめや背の低いものを選ぶと安定しやすいかもしれません。付属のイヤーピースはどれもジャストフィットせず、色々なイヤーピースを試した末、前述の通り radius「ディープマウントイヤーピース クリア XS」を使っています。
もともと粘着力も強めで、安定した装着感です。
【遮音性・普段使いについて】
金属筐体が耳をしっかり塞いでくれるため、遮音性はかなり高めです。騒がしい電車内でも、ヴァイオリン・ソナタのような繊細な旋律に没入することができます。
また、頑丈な金属製のシェルは日常使いでの安心感があり、外出時のお供としても非常に優秀です。
【総括】
この価格帯のハイエンドモデルの多くは、「尖った個性」を武器にしたものが多いと思います。そういったなかで Campfire Audio の十年の節目を飾るこのイヤホンは、奇をてらわないオールラウンドかつ高解像度で美しい音質であるだけでなく、装着感や耐久性も含め、全てにおいて極めて高水準な傑作に仕上がったと感じました。