3か月程度使用しましたので、感想を書きます。
私自身、オーディオマニアを名乗るには程遠い、ちょっといいイヤホンを持っているだけの人間だったのですが、もともと分析的な聞き方が好きだったのもあって、圧倒的低ひずみといったうたい文句にひかれて衝動買いしました。
結果としては大損失です。
40万という高額と製品への信頼感から、
このイヤホンの実力はこんなもんじゃない!環境が悪いんだ!と
BTR17から据え置きのFiioK17を購入、
出先で使うBTR17のデスクトップモードが電源を取る場所によってノイズ感が変わることに気づき、
電源にこだわる必要を感じて、K17用の電源タップ、電源ケーブル、USBケーブルを新調。
BTR17の音質に満足できなくなり、新しいDACを検討する中で先の電源問題がちらつき、
電源が一体化したDAPに価値を感じ、ついに先日DX340を購入。
既にA10000の購入額を超えています。
一体私は、これからどれだけのお金をオーディオに注いでいくのでしょうか?
どれもこれもこのイヤホンのせいです。
さて、やっと音質の話です。
まず、私自身がそれほど多くのイヤホンを聞いていないため、比較できない点はご了承ください。
結果として、文句はほぼありません。
とてもバランスよく、全帯域を鳴らしてくれていると思います。
遠く消え入るように響く高音域と、圧倒的解像度と量感で脳をバグらせてくる中音域が最高です。
これを基準としたときに、今までのイヤホンがどれだけ味付けされていたかよくわかると思います。
欠点を上げるとしたら次の二つです。
1,素直な音すぎて、データの粗(特にボーカルの高音域)が目についてしまう
2,低音のアタック感が強すぎる
1に関しては、どうしようもないので触れません。
2に関しては、他のレビューとは少し違って見えるかもしれないのでしっかり書きます。
まず、よく見られる低域が弱いといった意見について私は強く反対します。
しかし、そういった意見が出る理由もわかります。
表現が難しいのですが、このイヤホンの低域は重厚に響かせるというより、その圧倒的なスピード感を利用した音圧で殴ってくるタイプです。
音として聞こえる部分というより、ドライバーが勢いよく振動した時に生じる気圧のようなものが体を揺らしてきます。
音は振動なので当たり前のことではありますが、この感覚は一度体験してほしいです。
開発者インタビューに、イヤホンでこの低音が出せるとは…みたいなシーンがありましたが、
きっとそれは、本来大口径のヘッドフォンやスピーカーでしか出せないような直接身体を揺さぶる低音がイヤホンで出せるとは…といった意味だと思っております。
で、この特性がどういった欠点になっているかといった点ですが、
「低域の響きとしては弱い」×「強い空気圧」×「豊かに強調される中高音」=「破裂音」
となります。
主に、バスドラムやスネアの音なのですが、
アタック感としては素晴らしいものの、曲によっては滑らかな旋律の中で
ひときわ際立った効果音素材のような破裂音が浮いてしまう場面があります。
ただ、それが生きる曲もありますし、ハイハットなどの音は豊かな中高音を生かした生々しい音を響かせてくれます。
ベースも控えめではありますが、集中するほどに豊かな音を響かせてくれます。
私なりの対策ですが、(主観多め)
DACはAKM系や真空管系は避けた方がよいと思います。(K17を使っておいてですが…)
これらは重心を低めにおいて重厚感や迫力、温度感を強調するものが多い印象なのですが、
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