カスタムで注文していた本製品が届き、10日程度ですが毎日使用したのでレビューにまとめます。
※UERRを10年近く愛用しており、比較対象がUERRであることはどうかご容赦ください。
1. 結論
率直な感想としては、音源の雰囲気を素直に鳴らし、音の強弱を変えずに細かい音でも粒立ち良く耳に届けてくれるイヤホンだと感じます。
私の場合、各音は耳に近めなところで鳴っているように感じますが、声や音の響きは遠くまで届く印象で「空間」の存在と広さをイメージできます。
10年近くUERRを愛用していますが、そんな私がこの製品に対して思ったことは、UERRのように何処かを強調させず、それでいてUERRよりももう少し音の輪郭をはっきりさせたような、UERRアップデート版というものです。(アップデート版と言うには高価過ぎますが...)
2. 音質
レビュー投稿に合わせて楽曲をいくつか聴いての印象です。(一部抜粋:ヨルシカ『晴る』、八木海莉『健やかDE居たい』、海野高校ていぼう部『SEA HORIZON』、Nickelback『San Quentin』、Noel Gallagher's High Flying Birds『Council Skies』 等)
・ 高音: 金属音(キンキンとした印象の音)も刺さらず、それでいて音の輪郭は明瞭なので丁度良い塩梅だと思います。伸びやかさもあります。
・ 中音: ボーカルは音源次第なところがあって、近くで聞こえるものもあれば、少し距離を空けて聞こえるものもあります。これは本製品が持つ「粒立ち/分離感の良さ」が発揮されているからだと思います。囁きやかすれたような印象のボーカル、流れるような早口の歌声、息遣いも細かく聴き取りやすいと感じます。加えて、複数人のボーカル楽曲では一人ひとりの声も聴き取りやすかったです。
・ 低音: 低音も音源次第だと思います。キレが良いものはキレ良く、沈み込みが深いものはしっかり深く沈み、重厚感あるものは輪郭がはっきりとしつつ重厚感があります。その分、ボワッとするような構成の音源はボワッと素直に鳴らす印象です。また、UERRよりは低音がしっかり鳴っている印象で、個人的には十分すぎるくらいの量感です。多ドラ機にありがちな「低音の膨らみすぎ」による他音域への干渉が一切ない点が良いポイントだと思います。
・ 解像度: 解像度はとても良いですね。全体的に位置感はまとまっているように聞こえますが、各音の間に絶妙な隙間があって重なり合う(混ざり合う)ような感じがしないのが素晴らしいです。楽器の配置や空間の広さがしっかり感じられます。私が技術的なことに全く明るくないということは前提としつつも、21ドライバーという驚異的な構成を見事に制御できているということなのでしょうか。
3. 装着感と遮音性
私の場合はカスタムオーダーなので簡単に...
・ 遮音性が高くなるようにバイトブロックを噛んで耳型採取したため、完成品はジャストフィットです。10日間程度使っている間では特に耳が痛くなることもありませんでした。(むくみが酷い日はもしかしたらキツさを感じるかも...という絶妙な感じ)
・ 前述のとおりなので、遮音性はとても高いです。目の前で手を擦り合わせても聞こえませんし、軽い拍手も気になりません。エアコンなどの音ももちろん聞こえませんので、音楽に集中しやすい遮音性を確保できたと思います。
・ シェルの仕上がりも非常に丁寧で、内部の配線やドライバーの配置の美しさも所有欲を満たしてくれます。
4. 使用環境
・ DAP:…